近年、Amazonが展開するAudibleなどのオーディオブック市場が拡大を見せている。プロの声優や俳優による朗読で体験するコンテンツは新たな読者層を開拓しているが、『絶歌』のような過激で社会的影響の大きい手記の音声化に対しては、各プラットフォームが非常に慎重な姿勢を崩していない。
電子書籍業界においては主要ストアで配信が継続されているものの、トップページでの大々的なプロモーションや特集記事からは一定の距離が置かれている。倫理的なガイドラインと表現の自由の狭間で、事業者側もビジネスと社会的責任のバランスに苦慮している様子が窺える。