現在のトレンドは、従来のグラビア写真集が担っていた消費型の文脈を完全に脱ぎ捨てた。物語性を重視したシネマティックな構成、静謐な陰影の美しさ、被写体の内面にまで踏み込むドキュメンタリータッチのアプローチ。それらすべてが融合し、一冊の写真集が一つの映像作品に匹敵する強度を獲得している。
紙をめくる瞬間の手触り、インクの匂い、そしてページを広げた瞬間に立ち現れる圧倒的な光景。デジタル配信がどれほど普及しようとも、手元に実物を残したいという人間の根源的な欲求に応える「みなみ」の作品群は、出版カルチャーが到達した新たな頂点として、これからも長く語り継がれるはずだ。 (出典: みなみ 写真 集(Yahoo!ニュース))