「食後にすぐ横になると消化に悪い」という説は、半分正しく、半分は誤りだ。確かに食後すぐに完全な平床へ倒れ込む姿勢は、重力による抑え込みが効かなくなるため胃液の逆流を招きやすい。しかし、横になる際の「体の向き」と「角度」さえ制御できれば、消化の質は劇的に向上する。
「多くの人が『食後は動かず休んだほうが体にいい』という直感と、『横になると逆流する』という警告の間で困惑しています」と、都内クリニックの消化器内科専門医は語る。ポイントは胃の構造だ。胃は一様な袋ではなく、左側に大きく膨らんだJ字型の非対称な形状をしている。横倒しになる方向によって、胃内容物の滞留位置が物理的に変わるのだ。