頂点を極めつつあった1977年、コンビは突如として解散を発表する。姉・万里の結婚と芸能界引退がその引き金だった。
この決断は、妹である千里(上沼恵美子)にとって青天の霹靂であり、同時に深い喪失感をもたらした。漫才師としてこれから更なる高みを目指せると信じていた妹と、一人の女性としての家庭の幸せを望んだ姉。ふたりの人生観が交錯した瞬間だった。「姉に見捨てられた」という痛切な思いが、当時の上沼の胸を激しく締め付けたことは想像に難くない。人気絶頂での幕引きは、関西のお茶の間に強烈な衝撃を与え、伝説のコンビは神話となった。