原作第174話から第179話で描かれた無限城の決戦。時透無一郎、不死川玄弥、不死川実弥、悲鳴嶼行冥という鬼殺隊最強クラスの総力戦により、黒死牟はついに首を落とされます。
しかし、無惨と同じく首の弱点を克服し、異形の怪物の姿へと再生を試みた黒死牟は、実弥の刀身に映る「醜悪にねじ曲がった自分の顔」を目撃して愕然とします。
「侍の姿かこれが? 私はこのために何百年も生きてきたのか?」
誇り高き武士を目指した男が、生き汚く首を生やし、化け物へと成り果てた姿。その激しい自己嫌悪と無一郎の赫刀による崩壊が重なり、黒死牟の体は灰となって崩れ去っていきます。消滅の間際に放たれた独白は、読者の胸を強く締め付けました。
「お前になりたかったのだ、縁壱」
SNSやファンダムの考察コミュニティでも、「鬼滅の中で最も人間臭く、哀しい悪役」「努力が天才に踏みにじられる絶望を知る大人ほど黒死牟に感情移入してしまう」といった声が数多く寄せられています。単なる悪役ではなく、誰しもが抱える嫉妬と承認欲求の成れの果てとして、多くの読者に強烈な爪痕を残しました。