古市古墳群の世界遺産登録の真相|百舌鳥との違いや巨大応神陵の謎に迫る

古市古墳群の世界遺産登録の真相|百舌鳥との違いや巨大応神陵の謎に迫る

古市古墳群の世界遺産登録の真相|百舌鳥との違いや巨大応神陵の謎に迫るの見逃せないポイントを一挙に解説しました。

「百舌鳥・古市古墳群」として一体的に語られることが多い両地域ですが、その立地環境と政治的機能には明確な違いが存在します。この地理的特性の違いを理解すると、古代ヤマト王権の巧みな国家戦略が浮かび上がってきます。

堺市に位置する百舌鳥古墳群は、大阪湾に面した高台に築かれています。瀬戸内海航路を行き交う船や、朝鮮半島・中国大陸からの使節団に向けて、海の上からでも一目で巨大な墳丘が視認できるように設計されました。つまり、対外的な威容の誇示と海上交通の掌握を担う「海の玄関口」としてのランドマークだったのです。

これに対して、羽曳野市と藤井寺市に広がる古市古墳群は、大和川と石川が合流する水運の拠点かつ、奈良盆地(大和)へと通じる竹内街道などの古代陸上ルートが交差する交通の要衝に位置しています。内陸の物流と軍事を抑える要地であり、王権の中枢や有力豪族(葛城氏、蘇我氏、物部氏など)の本拠地と緊密に連携していました。すなわち、国内統治の基盤と内陸交通の支配を象徴する「政治・物流の拠点」としての役割を担っていた点が、百舌鳥との決定的な違いです。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。