「2009年政権交代理由」を分析する上で欠かせないのが、有権者が抱いた「一度ガラガラポン(刷新)してみたい」という強い現状打破の心理です。1955年の結党以来、1993年の非自民・非共産連立政権(細川内閣)による約10カ月の中断を除き、半世紀以上にわたって政権を握り続けた自民党の統治スタイルに対し、国民は閉塞感を募らせていました。
民主党が掲げたスローガンは明快かつ鮮烈でした。「官僚主導から政治主導へ」「コンクリートから人へ」というフレーズは、公共事業偏重の利権構造を断ち切り、生活者や子育て世代に予算を直接配分するというパラダイムシフトを有権者に想起させました。民主党政権交代なぜこれほどの大波となったのかといえば、単なる政党支持を超えて、「二大政党制による緊張感のある政治の実現」という理想に国民の期待が一気に集まったからです。
当時、日本記者クラブでの党首討論や街頭演説には数千人規模の聴衆が詰めかけ、全国各地の小選挙区で自民党の重鎮議員が次々と落選。小選挙区制のダイナミズムが最大限に発揮された瞬間でした。