2026年、混迷を極める政界において、番記者たちが繰り広げる情報戦はかつてない変容を遂げている。石破茂政権下における政策決定の不透明さや与野党の勢力伯仲を背景に、水面下では激しいリーク合戦が繰り広げられている。当事者である現役の番記者たちへの最新の独自取材からは、表層的なニュースでは見えてこない生々しい「ギブ・アンド・テイク」の構造が浮き彫りになった。
「政策の観測気球を上げるため、内閣官房の幹部から深夜に直接電話が入る。明朝の紙面で大きく扱えば、次の重要人事の情報を独占で回すという無言の取引だ」。ある全国紙の若手記者はこう証言する。致命的なスキャンダルを把握しながらも、人間関係の断絶を恐れて追及のタイミングを遅らせる「手心」が、現場レベルの密約として常態化している実態も存在する。真実を伝えるはずの記者が、権力者の広報戦略の駒として利用されるリスクは常に隣り合わせだ。