back numberの結成の経緯は、ロック史上最も切なく、そして人間味に溢れたエピソードとして知られています。2004年、当時20歳前後の清水依与吏が交際していた女性を別のバンドマンに奪われたことがすべての発端でした。
「彼女にとって自分はもう型落ちのバックナンバー(過去のもの、用済みの雑誌)になってしまった」という強烈な失恋のショックから、バンド名を「back number」と命名。「彼女を見返すために、そのバンドマンよりも圧倒的にかっこいい音楽を作ってやる」という純粋な悔しさをエネルギーに変えて活動をスタートさせました。
初期の活動拠点となったのは、前橋市のライブハウス「前橋DYVER」や伊勢崎市内のリハーサルスタジオです。東京のカルチャーに迎合することなく、北関東の国道沿いやファミレスで語り合い、群馬のライブハウスの冷たい床で機材を運び続けた下積み時代が、彼らの芯の強さを育てました。