ナイトスクープにおける「おなら企画」の歴史は、そのまま番組の挑戦史と言っても過言ではない。ファンの中で今なお語り継がれる伝説の回といえば、やはり「おならで音階を奏でる男」だ。自分の意のままにおならを放出し、あろうことかドレミファソラシドを奏でようとする依頼者の姿に、スタジオの探偵陣は腹を抱えて悶絶した。
また、科学的好奇心を無駄に爆発させた「おならに火はつくのか」という実験企画も忘れてはならない。理科の実験さながらの防護メガネを着用し、パイプや風船を駆使して屁の気体を採集する探偵たち。発火の瞬間をスローカメラで捉えようとするその情熱は、完全にベクトルを間違えた大人の本気そのものだった。
自由自在におならを出せるという小学生や、特定のお辞儀をすると屁が出てしまう女性など、素人特有の絶妙な「ヘンテコ特技」を温かい眼差しで料理する手腕も光った。単なる下ネタという安易な領域に逃げるのではなく、人間の愛おしいバカバカしさとして切り取る技術こそが、番組の真骨頂なのだ。