自作の作品をECプラットフォームやSNSで直接販売するスタイルの定着も見逃せない。初期投資として必要な機材一式は数万円程度から揃うため、自宅の小さな一角をスタジオに変え、オーダーメイド作品の受発注を手がける個人クリエイターが急増した。
ペットの似顔絵ラグや、新築祝いのカスタムマット、個人のグラフィックデザインを立体化した壁掛けアートなど、ニーズは多様だ。大量生産品にはない「世界に一つだけの温もり」を求める購買層に対し、個人の表現者が直接価値を届ける構造が完成している。週末の趣味としてスタートした制作活動が、数年後には個展の開催やブランド立ち上げへと結実する事例は、もはや珍しくない。