ひとりの売れない若手芸人をアパートの一室に隔離し、懸賞の当選品だけで生活させる企画「電波少年的懸賞生活」。タレントのなすびが挑んだこの企画は、狂気とドラマが背中合わせに存在する前代未聞のリアリティショーだった。
外部との連絡を完全に遮断され、ハガキを書き続ける日々。当選した食料で飢えを凌ぎ、ゴールが見えないまま目標金額に達するまで部屋から出られないストレスは想像を絶する。一見すると滑稽な部屋の様子だが、その裏には極限状態に追い込まれた人間の心理変化と、それを淡々と追い続けるカメラの冷徹さがあった。後に海外でもドキュメンタリー映画として取り上げられるなど、その衝撃は国境を超えて評価されている。