2014年ソチオリンピックの開催から月日が経過した現在、スポーツ界におけるあの夜の評価は単なる過去の試合結果にとどまらない。当時、ショートプログラムで16位という思いも寄らない事態に直面しながら、翌日のフリーで完璧なパフォーマンスを披露した浅田真央の勇姿は、メディア史に残る劇的なドキュメンタリーとして再評価されている。
表彰台を逃した選手に対して、これほどまでに世界各国の主要メディアが熱狂し、第一面で大々的に報じた例は極めて珍しい。メダルの色を超えた「スポーツの本質」を世界中に見せつけたあの4分間は、現在でもスポーツライターやアナリストによって伝説の演技として語り継がれている。