本館の真骨頂といえば、国内外の第一線で活躍するクリエイターや名作絵本をフィーチャーした絵本原画展だ。これまでに『はらぺこあおむし』で知られるエリック・カールや、言葉の魔術師である詩人・谷川俊太郎の壮大な世界観を独自の解釈で可視化し、大きな話題を呼んできた。
かつて開催された『ガマくんとカエルくん』のアーノルド・ローベル展をはじめ、名作の世界観を立体的に再構築する手腕は圧巻の一言。原画の繊細な筆致や紙の質感を間近で堪能できる贅沢さはもちろん、作中のシチュエーションを巨大な空間造形として表現した体験型アート展の試みは、従来の美術展の概念を鮮やかに塗り替えている。