日本の犯罪史上においても、その美貌や妖艶さ、巧妙な手口によって「毒婦」と称された女性犯たちが存在します。その代表格といえるのが、1982年に発生した松山ホステス殺害事件の福田和子です。同僚ホステスを殺害して家財道具を奪った福田は、全国を転々としながら約15回に及ぶ整形手術を繰り返し、14年11ヶ月もの逃亡生活を続けました。時効成立のわずか21日前に逮捕された彼女の劇的な半生は、逃亡先で見せた巧みな変装と人たらしの手腕とともに今も語り継がれています。
また、2000年代末に世間を騒然とさせたのが首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗です。婚活サイトを利用して複数の男性に近づき、巨額の金銭を騙し取った末に練炭自殺に見せかけて殺害したこの事件では、公判での堂々たる態度や独特の語り口が注目を集めました。2017年に最高裁で死刑判決が確定した後も、東京拘置所内から獄中ブログを発信したり支援者と獄中結婚を重ねたりするなど、世間の視線を集め続けています。