土曜の午前9時、広場のウッドデッキ沿いに色とりどりのテントが並び始める。目玉は地元長生郡産の朝採れトマトや房総の採れたてハーブだ。スーパーの陳列棚ではお目にかかれない珍しい品種が、農家の笑顔とともに手渡されていく。
「海上がりにここで買う新鮮な野菜が、週末の密かな楽しみなんです」。そう語るのは、毎週千葉市から波乗りと買い物に訪れる40代の男性だ。フードトラックからは、地元のジビエを使ったホットドッグや、コールドプレスジュースの香ばしい匂いが漂う。単なる商業イベントではなく、生産者の顔が見える距離感が、訪れる人々の心を掴んで離さない。