近年、愛宕山を巡る歴史ドラマの熱気は冷めることがない。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で描かれた光秀の葛藤は大きな反響を呼び、放送終了後もNHKオンデマンドでの視聴数が高い水準を維持している。さらに国際的な動画配信サービスNetflixなどでも、日本の戦国時代を題材にした歴史ドキュメンタリーが世界各国で人気を博している。
映像作品を通じて「愛宕百韻」のシーンや本能寺の変の前夜がリアルに描写されるたび、現地を自分の足で確かめたいと願うファンが山を訪れる。かつての武将がどのような景色を見つめ、何を祈ったのか。デジタル画面越しに得た熱量が、リアルな登山体験へと昇華しているのだ。