手軽に思えるお手入れだが、機器の構造を無視した自己流の掃除は故障や発火の原因になりかねない。パナソニック株式会社やシャープ株式会社といった大手電機メーカー各社は、取扱説明書などで誤ったメンテナンスへの警鐘を一貫して鳴らしている。
特に普及が進む高機能なスチームオーブンレンジでは、繊細なセンサー類への配慮が不可欠だ。赤外線センサーや重量センサーの周辺に水気が残ったり、研磨剤入りのタワシや硬いメラミンスポンジで庫内を擦ったりすると、特殊コーティングが剥がれて温度検知の精度が狂ってしまう。
さらに注意したいのが、庫内の側面や背面にある電波の出口(マイカ板やマグネトロンカバー)だ。ここに洗剤を直接吹きかけたり、強い力を加えて破損させたりすると、火花が散って重大な事故につながる恐れがある。洗剤や水溶液は直接スプレーせず、必ず布に含ませてから拭き取るのが鉄則だ。