忠煇氏と甯子夫人の長男であり、次代の第33代当主となるのが1970年生まれの近衛忠大(ただひろ)氏です。学習院大学法学部を卒業後、東京とスイスのジュネーブで育った国際的な感覚を活かし、クリエイティブの領域で独自のキャリアを築き上げています。
忠大氏の経歴は、旧名家の後継者という枠組みにとどまりません。クリエイティブディレクター、映像プロデューサー、デザイナーとして広告・ブランディング・空間プロデュースを幅広く手がける株式会社キュア・プロジェクトの代表を務めるなど、現代のビジネスシーンで精力的に活動を展開してきました。
特に注力しているのが「日本の伝統文化の再解釈と世界発信」です。千利休とゆかりの深い近衛家伝来の茶道文化や、宮廷文化が育んだ美意識を、現代的な映像美や洗練されたイベント企画を通じて次世代へ伝えています。伝統をただ守るだけでなく、時代の空気に合わせてアップデートしていく柔軟な姿勢は、多くの文化人やクリエイターからも支持を集めています。