午後の優雅なひとときを象徴するアフタヌーンティーのあり方も、劇的な進化を遂げた。従来の三段スタンドにスコーンとケーキが並ぶ英国クラシックの様式美をリスペクトしつつも、コース仕立てで出来立ての料理と茶をサーブする「ガストロノミック・スタイル」が新たなスタンダードになりつつある。
甘さを極限まで抑え、スパイスやハーブ、発酵調味料を巧みに取り入れたセイボリー(軽食)の数々。温かいパイ包み焼きには熱々の焙煎茶を、繊細なムースにはフルーティーな冷茶を合わせる。単なる写真映えの枠を超え、味覚のストーリー性を重視したこのアプローチは、都市の感度の高い層を中心に新たなカフェカルチャーの潮流を創り出している。