膨大な著作を持つ桐野夏生作品。「どれから読めばいいかわからない」という方に向けて、目的別の最適な読書ルートを提案します。
【王道サスペンスから入りたい方】
『OUT』 ➔ 『柔らかな頬』 ➔ 『残虐記』
まずは最高傑作の呼び声高い『OUT』で桐野節のドライブ感を味わい、心理描写が際立つ直木賞受賞作『柔らかな頬』へ。人間の心の闇を深く掘り下げたいなら『残虐記』へと進むのが鉄板ルートです。
【社会派・ジェンダー問題を追いたい方】
『燕は戻ってこない』 ➔ 『グロテスク』 ➔ 『ハピネス』
ドラマで関心を持った読者は『燕は戻ってこない』からスタートするのが最適です。タワマンに住むママ友社会の格差を描いた『ハピネス』や、名門校の病理を描いた『グロテスク』を読めば、桐野夏生の鋭利な人間観察眼を堪能できます。
【ハードボイルド・初期作品が好きな方】
『顔に降りかかる雨』 ➔ 『天使に見捨てられた夜』
女性探偵・村野ミロを主人公とした初期のハードボイルドシリーズ。疾走感あふれる文体と本格ミステリーの醍醐味が凝縮されています。