批判が過熱する一方で、数字としての結果はどうだったのでしょうか。映画『えんとつ町のプペル』の最終興行収入は約27億円に達し、コロナ禍初期の映画館が苦境に立たされていた時期において異例のヒットを記録しました。
アニメーション制作を手がけたのは世界的な評価を受けるSTUDIO4℃であり、映像美や音楽、ストーリーのクオリティ自体は高く評価されています。日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞のほか、海外の映画祭でもノミネートされるなど、作品単体としての完成度は決して炎上マーケティングだけで片付けられるものではありませんでした。
しかし映画公開の熱狂冷めやらぬ2026年1月、西野氏は長年所属した吉本興業を電撃退所します。退所の直接の引き金となったのは、映画公開に伴うマネジメントやプロモーションのスピード感をめぐるスタッフとの軋轢でした。既存の大手芸能事務所の枠組みでは自身の描くスピードとスケール感に対応しきれないと判断した西野氏は、完全独立を選び、自らの会社主導でエンタメビジネスを推進する道を選択しました。