乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息事故のリスクをいかに低減させるか。これは長年、育児・子育てにおける最大の懸念事項であり続けている。厚生労働省や日本小児科学会の啓発活動によれば、赤ちゃんの寝具は「大人が使うものとは全く異なる硬さ」が必要不可欠とされる。ふわふわとした柔らかい寝具は一見心地よく思えるが、うつ伏せになった際に顔が埋まり、気道を塞いでしまう危険性が極めて高い。
取材に応じた小児科専門医は、「赤ちゃんの呼吸機能や首のすわりは未発達です。沈み込まない適度な硬さを備えた『固綿敷布団』を選ぶことが、窒息やSIDSリスクを軽減するための絶対条件となります」と指摘する。実際、厚生労働省のガイドラインでも、1歳未満の乳幼児には硬めの敷布団を使用し、仰向けで寝かせることが強く推奨されている。