1992年4月にリリースされたセカンドシングル『サヨナラ』は、日本テレビ系ドラマ『素敵にダマして!』の主題歌に起用され、瞬く間にオリコンチャートの上位へ駆け上がりました。売上枚数は累計123万枚を記録。切ないメロディとハスキーな歌声は、バブル崩壊後の少し物憂げな時代の空気感と完璧に共鳴しました。
しかし、突如として浴びたスポットライトは、本人が目指す音楽的探求との間に乖離を生むことになります。「一発屋」という消費のサイクルに巻き込まれることを嫌ったGAOは、1990年代半ばに活動拠点をアメリカ・ニューヨークへと移転。現地のヒップホップ、R&B、ブラックミュージックの現場に単身で飛び込み、トラックメイキングやサウンドプロデュースの技術を一から学び直す道を選びました。
以降は「GAGGY」名義での楽曲提供やラッパーとのコラボレーションなど、アンダーグラウンドからメジャーまで幅広いフィールドでクリエイターとしての地歩を固めていきました。商業的な成功に安住せず、自らの耳と腕を磨き続けた歩みは、音楽関係者の間でも高く評価されています。