展覧会ごとに確固たるコンセプトを提示し、観客を異次元の空間へと誘う山田彩加。近年の展示活動は特に精力的に展開されている。
2023年末から2024年初頭にかけて藝大アートプラザで開催された企画展「線と線が交わる時―When a line intersects a line」では、線描が持つ空間の奥行きと対話性を提示。個展としての代表例が、2024年5月に新宿高島屋美術画廊で開催された「個展 山田彩加 展 時を超える旅人」だ。この展示では、時間を超越し循環する生命の旅路が、大型のリトグラフ作品や複合的な平面作品によって表現された。
同年に岡山県津山市の「PORT ART & DESIGN TSUYAMA」で開催された「山田彩加展-運命-」では、個体が生を受けてから自然へと還る不変の摂理をダイナミックに提示。高松市美術館の「第11回ふるさと美術展」への特別出展など、公立美術館での展示機会も増加の一途を辿っている。