自身の制作活動と並行して、有山達也は後進の育成にも多大なエネルギーを注いできた。恩師である中垣利久が創設した「ミームデザインスクール(meme design school)」において講師を務めるなど、教育の場でも精力的に活動している。
彼が授業で若いデザイナーたちに伝えるのは、DTPソフトの操作技術や流行の表面的なスタイルではない。
- 徹底的な観察: 対象となる文章や写真が持つ「本質的な声」を聴くこと。
- 根拠のある配置: なぜそのフォントを選び、なぜそこに置くのかという必然性の追求。
- 素材への敬意: 紙の目、印刷インクのノリ、製本様式が与える物理的効果の把握。
表面的なカッコよさに走りがちな若いクリエイターに対し、有山は常に「人間にとって見やすいとは何か」「本という物質の価値とは何か」を問いかけ続ける。