天然石ハンドメイドの現場で最も深刻視されているのが、海外格安プラットフォームを利用した無加工転売です。以前からパーツの仕入れ先として海外サイトを利用する作家は存在していましたが、問題視されているのは「既製品のブレスレットをそのまま仕入れ、台紙やタグだけを付け替えて自作品として販売する」悪質な手法です。
こうした転売行為の背景には、天然石ビーズの精巧な模造技術の進化があります。特に以下のようなケースが頻発しています。
- 人工合成石・練り石の偽装:石の粉末を樹脂で固めた「練りターコイズ」や人工ガラスを、高価な天然原石として偽装。
- デザインの丸ごと仕入れ:海外工場で大量生産された完成品アクセサリーを「世界に一つだけのハンドメイド作品」と銘打って出品。
- 原価の数十倍におよぶ価格設定:仕入れ値数百円の製品にストーリー性やスピリチュアルな付加価値を付け、1万円〜5万円以上の高額で販売。
minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)などのハンドメイドマーケットでは、原則として「出品者自身が制作に関与したオリジナルの手工芸品」が出品基準となっています。仕入れた既製品をそのまま、あるいは金具を一つ付け替えただけで自作と称して販売する行為は明確な規約違反であり、購入者を欺く不当表示にあたります。