杏が奈良を訪れる際、絶対に外せないスポットとして名前が挙がるのが興福寺と東大寺です。なかでも興福寺国宝館に安置されている国宝・阿修羅像に対する愛着は広く知られています。
阿修羅像の三面六臂(3つの顔と6本の手)が織りなす完璧なプロポーションと、どこか憂いを帯びた少年のごとき表情。杏はその繊細な造形美を「見る角度やその日の心情によって表情が違って見える」と絶賛し、幾度となく対話を重ねてきました。
一方、東大寺では大仏殿の壮大なスケールに圧倒されるだけでなく、二月堂や法華堂(三月堂)へと足を延ばすのが杏流の巡り方です。特に二月堂から見下ろす奈良盆地の夕景やお水取り(修二会)に象徴される不退の行法など、連綿と受け継がれてきた信仰の現場に深い敬意を寄せています。
さらに、新薬師寺の躍動感あふれる「木造薬師如来坐像」とそれを取り囲む「十二神将立像」の緊迫感ある空間構成など、通好みの名刹も彼女のお気に入りスポットとして知られています。