一方で、縁起が良いとされる金額には実に多彩なバリエーションが存在する。11円は「いいご縁」、25円は「二重にご縁」、41円は「始終いいご縁」といった具合だ。学問の神様として知られる菅原道真を祀る天満宮などへ合格祈願に訪れる受験生たちも、こうした語呂合わせに願いを託して硬貨を準備することが多い。
しかし、こうした語呂合わせは近世以降の民間信仰や語彙の面白さから広まった文化的な側面が強い。必ずしも特定の数値に縛られる必要はなく、自らの感謝や決意にふさわしい金額を誇りを持って納めることこそが、本来の祈りの姿である。