ローラの生き様を語る上で欠かせないのが、双子の姉であるシャーロット・シフォンの存在だ。二人の容姿は瓜二つであり、それゆえにシフォンは姿を消した妹の代わりとして、母リンリンから凄惨な虐待を受け続ける不遇の時を過ごした。それでもシフォンは妹を恨むことなく、自らの家族を守るためにファイアタンク海賊団のカポネ・ベッジと共に謀反の道を選ぶ。母親からの呪縛を断ち切り、自らの足で立つ強さを手に入れた彼女の姿は、血の繋がりが持つ光と影を色濃く映し出している。
一方で、ローラ率いるローリング海賊団の存在もまた、この過酷な物語における救いとして輝いている。スリラーバークの死線を超え、新世界の荒波を乗り越えて進む彼らは、親の権威や政略結婚という呪縛から解き放たれた自由の象徴だ。扉絵連載『“ギャング”ベッジのオーマイファミリー』にて、ついに離れ離れになっていた双子の姉妹が運命の再会を果たし、父パウンドの真実の愛に触れた場面は、多くの読者の涙を誘った。巨大な海賊団の歪んだ血縁から離脱し、真の絆を結び直した二人の物語は、本作における屈指のクライマックスとなっている。