なぜ、これほど壮大な爆発が周期的に繰り返されるのか。その舞台裏には、異形とも言える二つの天体の密接なダンスがある。太陽と同程度の質量を持ちながら地球ほどのサイズに凝縮された「白矮星」と、肥大化した「赤色巨星」が互いの周りをぐるぐると回り続けているのだ。
赤色巨星の外殻から溢れ出た大量の水素ガスは、強い引力によって白矮星の表面へとなだれ込む。表面に積み重なったガスは途途もない圧力と熱を受け、ついに臨界点を超える。次の瞬間、表面全体を覆う巨大な核融合の炎が燃え上がる。これが私たちの目届く遥か彼方で起きている現象の実態だ。核爆弾数億個分すら霞む衝撃波が、真空の宇宙空間へとなだれ打っていく。