アニメ『中間管理録トネガワ』の第1話が放送された2018年7月、深夜のアニメ実況スレッドやSNS(現X)は騒然となりました。画面に映し出されたのは帝愛グループの最高幹部・利根川幸雄ですが、耳に飛び込んできたのは川平慈英氏によるマシンガントークだったからです。
視聴者から「ひどい」「耳障り」と猛反発を受けた最大の理由は、本家『カイジ』シリーズとの凄まじいギャップにありました。『カイジ』といえば、重苦しい心理戦と絶望的な状況を、重厚かつドスの利いたナレーションで煽り立てる演出がトレードマークです。しかし本作では、台詞の合間を縫うどころかキャラクターの台詞を遮るほどの勢いで、お馴染みの「クーッ!」「なんです!」といったハイテンションなフレーズが連発されました。
「コメディなのは分かるが、セリフが聞き取れない」「テンポが速すぎて疲れる」「深夜に見るテンションじゃない」といったネガティブなネットの反応が第1話放送直後に殺到し、一部では「トネガワのアニメ化は大失敗」とまで辛辣に囁かれる事態となったのです。