子どものネット依存やトラブルを防ぐため、保護者の多くがペアレンタルコントロールを設定している。しかし、当事者である高校生たちに話を聞くと、意外な実態が浮き彫りになる。「親の制限なんて、検索すれば数分で解除できる」というのだ。
端末の言語設定やタイムゾーンを変更してスクリーンタイムの計測を狂わせる手法や、裏アカウントを使って別のブラウザ経由でアクセスする抜け道は、生徒たちの間で瞬く間に共有される。こども家庭庁が推進する青少年のインターネット利用環境整備指針も、日々進化する裏ワザの前では後手に回りがちだ。
システム的な強制遮断は、かえって子どもの探究心を「制限破り」へと向かわせる。親に内緒でサブスクリプションを契約したり、中古の白ロム端末を友人から買い取って「隠しスマホ」として所持するケースまで報告されている。デジタル上の壁を高くするだけでは、根本的な解決にならない現実を大人は直視すべきだろう。