個別のエアコン操作を超えて、住居全体のエネルギーフローを統合管理する動きも加速している。その中核を担うのが、スマートホーム規格と連携したHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)だ。
従来のエアコン管理は人間による手動操作に依存していたが、HEMS導入住宅では電力単価の変動や太陽光発電の余剰電力量、外気温の予報データをトリガーにした自律制御が可能となる。日中のピーク時間帯を迎える前に部屋を適温まで冷やしておくプレクーリング(先行冷却)や、スマートカーテンと連動した日射遮蔽など、建物の熱容量を巧みに利用した運用が普及し始めた。単なる我慢の節電から、データ主導型の高度なエネルギーマネジメントへの転換が起きている。