足し算や配列定数には1つだけ弱点があります。それは、「異なる列をまたぐOR条件」において、両方の条件を満たす行が2重にカウントされてしまうケースです。たとえば、「A列が営業部」または「B列が役職者」を数える場合、足し算を使うと「営業部かつ役職者」の人物が2回カウントされてしまいます。
この重複問題を解消し、スマートに集計するのがSUMPRODUCTによる複数条件ORの処理です。論理式の加算演算(+)を利用して次のように記述します。
=SUMPRODUCT(((A2:A100="営業部") + (B2:B100="役職者") > 0) * 1)
内側の式でどちらか一方でも条件を満たせばTRUE(1以上)が返り、それを「>0」で判定して1を掛けることで、両方該当する場合でも1カウントとして処理します。データテーブルの設計が複雑で、複数列をまたぐOR条件を厳密に抽出したい場面では、SUMPRODUCTが不可欠な切り札となります。