タコスとトルティーヤの最も本質的な違いは、「料理名」か「食材・生地の名前」かという点に集約されます。日本の食文化に置き換えるなら、「おにぎり(タコス)」と「ご飯(トルティーヤ)」、あるいは「サンドイッチ(タコス)」と「食パン(トルティーヤ)」の関係性と全く同じです。
トルティーヤは、すりつぶしたトウモロコシや小麦粉に水と塩、油分を加えて練り上げ、薄く円形に延ばして鉄板で焼いた伝統的な薄焼きパンを指します。中南米では数千年前から主食として食卓を支えてきた存在です。
一方のタコスは、そのトルティーヤの上に肉や魚介、野菜などの具材を乗せ、サルサ(ソース)をかけて手で包んで食べる料理全体の総称です。つまり、「トルティーヤなくしてタコスは成り立たない」ものの、「トルティーヤ単体ではタコスとは呼ばない」という関係が成り立ちます。