彫り師のビジネスモデルは基本的に完全実力主義であり、スタジオ所属か独立開業かによって収益構造が大きく異なります。タトゥーの料金体系は「コインサイズ・タバコサイズ」といったサイズ単位、または「1時間あたり1万〜2万円」という時間制(タイムレート)が主流です。
業界内の年収分布を見ると、見習い〜駆け出し期間の年収は150万〜250万円程度にとどまる一方、SNSでのフォロワー数が多く国内外から指名が入るトップアーティストになると年収1,000万〜2,000万円以上を売り上げるケースも珍しくありません。しかし、その中間層である年収400万〜600万円を安定して維持するには、単なる描画力だけでなくリピーターの確保と厳格なスケジュール管理が不可欠です。
所属彫り師の場合はスタジオと売上を「50:50」や「60:40」などの歩合で分配するのが通例です。独立して自前のプライベートスタジオを構えれば利益率は高まりますが、家賃、消耗品費(滅菌針・使い捨てインク・グローブ等)、集客マーケティング費用をすべて自前で管理する経営手腕が問われます。