学問的アプローチである食品安全学の観点から言えば、「物質の有害性(ハザード)」と「実際に人が被る危険性(リスク)」を明確に区別することが欠かせない。ベンゾピレン自体に発がん性のリスクが存在することは動かしがたい化学的事実だが、それが即座に「鰹節を食べるとガンになる」ことを意味するわけではない。
毒性学の根幹をなす言葉に「すべての物質は毒であり、毒でないものはない。用量だけが毒でないものを決める」という教えがある。私たちが普段口にする焼き魚の焦げ目や、あぶり焼きの肉、香ばしいコーヒー豆にも同様の微量物質は存在する。大切なのは、偏った大量摂取を避け、バランスの良い食生活を送ることだ。現代の高度な品質管理下で作られた鰹節は、正しく理解し楽しむ限り、私たちの健康を豊かに育む素晴らしい日本の食財であり続けている。 (出典: 鰹節 発がん 性 物質(Yahoo!ニュース))