見た目の愛らしさに惹かれて購入したものの、途中で飼育を断念してしまうケースが後を絶ちません。購入前に直面するリスクを直視する必要があります。
1. 強烈な咬傷と破壊行動
猿は非常に鋭い犬歯を持っています。幼少期は甘噛みであっても、性成熟(2~4歳頃)を迎えるとホルモンバランスの変化により、飼い主であっても激しく噛みつくようになります。縫合手術が必要となる深手を発するケースも珍しくありません。また、部屋の柱や家具、家電のコードを噛みちぎる破壊力を持っています。
2. トイレトレーニングの不可能性
犬や猫のように決まった場所で排泄するよう躾けることは、猿の生態上ほぼ不可能です。移動しながら所構わず排泄を行うため、日常的にオムツを着用させるか、部屋全体の頻繁な掃除と消毒を覚悟しなければなりません。また、分泌物によるマーキング行為(体臭や尿の擦り付け)も発生します。
3. エキゾチックアニマル専門医の不足
猿を診察できる獣医師は全国的に見てもごくわずかです。突然の発熱や下痢、骨折などが起きた際、近隣の動物病院では診察を断られるケースが大半を占めます。近隣に信頼できる専門医が存在するかどうかを事前に確認することは絶対条件です。