渋谷という街の特性を最も色濃く反映しているのが、仕切りで区切られたカウンター席に座る日本の若者たちだ。講義の合間に駆け込んできた大学生、買い物の合間に立ち寄った高校生、あるいは仕事途中のオフィスワーカー。彼らの滞在時間は極めて短い。
席に着くなりタッチパネルをテンポよく操作し、レーンから届いた寿司を素早く平らげ、セルフレジで電子マネーをかざして店を出る。入店から退店までわずか15分から20分。誰にも気兼ねせず、自分のペースで、食べたいものだけをピンポイントで摂取する。タイムパフォーマンス(タイパ)とスマートな快適さを求めるデジタルネイティブ世代にとって、ここは極めて居心地の良いパーソナルスペースなのだ。