インターネット上の掲示板やSNSでは、「指定管理者制度やPFI方式を導入して民間に任せれば、すぐにでも営業再開できるのではないか」という声が散見されます。しかし、公共インフラ政策の観点から見ると、これは大きな誤解です。
民間事業者が参入を判断する際、最重要視するのは「投資回収の確実性」です。屋外プールは稼働期間が年間のうち実質40日〜50日程度と極端に短く、天候や気温に売上が直結します。さらに、昨今の電気代・水道代の高騰、塩素殺菌剤などの薬品価格上昇、そして全国的なプール監視員・ライフガードの人手不足による人件費高騰が重なり、採算を合わせるハードルは以前とは比較にならないほど上がっています。
民間活力を生かすにしても、単なるプールの改修ではなく、通年営業が可能な温水プール施設や、フットサル場・カフェなどを併設した複合スポーツパークへと全面転換しない限り、民間事業者が手を挙げる可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
西宇治公園プールの現状を踏まえ、京都南部エリアで水遊びを計画するファミリーが取るべき判断基準を整理しました。
太陽が丘などの大型レジャープールを選ぶべき人:
スライダーや造波プールなど多彩なアトラクションを思い切り楽しみたい小中学生連れの家庭や、丸一日かけてレジャーを満喫したいグループに適しています。入場料や駐車料金はかかりますが、広大な敷地と救護体制の整った環境で安心して遊ぶことができます。
近隣の公園水遊び場や地域コミュニティ施設を選ぶべき人:
まだオムツが外れていない乳幼児連れや、「1〜2時間程度、水に足を浸けて涼みたいだけ」というライトな利用目的の場合、大型プールへ出かけると移動や混雑だけで疲弊してしまうリスクがあります。無料または格安で利用できる地域の「じゃぶじゃぶ池」や親水公園、屋内の未就学児向けプレイスポットを活用する方が、コスト面でも親の体力面でも賢明な選択となります。