大黒柱を失った母子家庭の生活は、決して平坦なものではありませんでした。母・まりこさん(通称「マミー」)は、幼いあゆみを育てるために昼夜を問わず働きに出る日々を送ります。雑貨店経営や飲食業など多忙を極める母に代わり、幼少期のあゆみを主に育て上げたのが最愛の祖母でした。
授業参観や運動会に母が来られない寂しさを抱えながらも、祖母からの無償の愛を受けて育った経験は、彼女の人格形成に決定的な影響を与えます。小学生時代から地元・福岡でモデル活動を始め、後に上京して芸能界へ飛び込んだ背景には、「自分が早く稼いで家族を楽にさせたい」という強い自立心がありました。後に訪れる祖母の他界があゆみの精神を大きく揺るがし、ミリオンセラーを記録したデビュー初期の楽曲群へ昇華されていったのは有名な話です。