茶碗蒸しの食感を左右する最大の要素は、卵液に対する水分の総量です。プロの現場でも基本とされる「卵1:出汁3」(重量比)のバランスを守ることで、固すぎず柔らかすぎない、口の中でとろける滑らかなテクスチャーが完成します。
一般的なMサイズ卵(殻を剥いた可食部で約50g)を使用する場合、合わせる液体は150mlが基準です。白だしを使用する際は、この150mlの中に白だし本体と水の双方を含める計算を行います。市販の白だしはメーカーごとに塩分濃度や濃縮倍率が異なるため、代表的な製品の特性に応じた適切な配合を押さえておく必要があります。
2人分を作る場合は、卵2個に対して「白だし大さじ2+水270ml」を合わせるだけで、失敗のない卵液ベースが完成します。卵を溶く際は、泡立て器で空気を抱き込ませるのではなく、白身のコシを切るように菜箸をボウルの底につけたまま左右に細かく動かすのがコツです。混ぜ終えた卵液を目の細かい茶こしで1〜2回濾す作業を挟むことで、口当たりが劇的に向上します。