電子式の問題は、描けても“解釈がずれる”ことで点を落とすことがあります。例えば、孤立電子対を省略した場合に何が失われるのか、あるいは結合の種類の表し方を間違えたときにどこが論理破綻するのか、こうした点が落とし穴です。
もう一つのつまずきは、「電子式=必ずそのまま反応機構」だと早合点してしまうことです。反応機構には溶媒効果や、実際に関与する中間体などが絡みます。電子式はあくまで、可能性を整理するための道具と考えると、理解の精度が上がります。
最後に、教材によって“描き方”が異なる点も要注意です。Lewis構造として示す教材もあれば、別の表記(結合線の省略や形式電荷の扱いなど)を使う教材もあります。同じ分子なのに見た目が違うので、採点基準や授業での約束事を優先してください。