本作が持つ最大の革新性は、対極にある2つのジャンルを極限まで融合させた点にある。クラシカルな歴史劇が持つ荘厳な人間模様の深みと、冷徹な視線で未来を描くSFディストピアの緊張感。これらがひとつの世界観のなかで互いを引き立て合い、見たこともない映像体験を作り出している。近年、世界中で多種多様な海外ドラマが群雄割拠しているが、これほど高次元で挑戦的なハイブリッド作品は類を見ない。
重厚なテーマでありながらテンポを一切損なわない演出は、視聴者を一瞬たりとも画面から離さない、中毒性の高いグルーヴ感を生み出している。