当時、日本中を騒然とさせた「洗脳疑惑」の核にあったのは、同居していた女性整体師(メディアでは占い師と報じられた人物)との関係だった。連日リポーターが自宅マンションに押しかけ、カメラを向ける異常事態の中、中島知子本人の口から直接反論がなされる機会はほとんど与えられなかった。世間は「怪しい人物にマインドコントロールされ、自我を失った哀れなタレント」という筋書きを疑いも無く受け入れていった。
しかし、後に中島が自身の言葉で明かした真実は、世間のイメージとは大きく乖離していた。渦中の女性は、体調を崩していた彼女の心身を支える友人であり、共同生活を送っていたに過ぎないという。過密スケジュールによる極度の心身疲労と人間関係の軋轢が重なった時期に、彼女がただ求めていたのは静かな休養であった。メディアが作り上げた「洗脳」という扇情的なストーリーが、実際の人間関係を歪めて拡散されてしまったのが騒動の真相であった。