順風満帆に見えたキャリアの途上で立ちはだかったのが、肩や関節回りのコンディション不良だった。一時は送球動作やフルスイングに慎重さを求められる場面もあったが、専属トレーナーと二人三脚で進めたリハビリテーションが実を結んだ。関節の可動域を広げつつ、肩甲骨周辺の深層筋肉を再構築する独自メニューを完遂したことで、本来の強肩とキレのある動きが完全に戻っている。
井上一樹監督のきめ細やかな起用法も見逃せない。連戦における疲労度を最新のバイオメカニクスデータで可視化し、過度な負荷を避けつつ最高のパフォーマンスを引き出す体制が整えられた。首脳陣の厚い信頼に応えるように、背番号1の表情からは一切の迷いが消え去っている。