具体的な動きを見てみよう。2026年初頭に国会を揺るがした「AI基本法案」の策定プロセスは、その典型例だ。技術革新を推進したい保守系議員と、労働者の権利やプライバシーを守りたいリベラル系議員が、超党派の勉強会で激論を交わした。結果として、双方の主張を取り入れたハイブリッドな法案がスピード可決された。
また、防衛費の財源確保を巡る議論でも、この動きは顕著だ。増税か国債発行かという不毛な二者択一を避け、防衛力の強化そのものには合意した上で、予算の使途を厳しく監査する第三者機関の設置で合意した。これらは、単一の政党だけでは決して成し得なかった合意形成の形だ。