片渕須直監督が手掛けた名作劇場アニメーション映画「この世界の片隅に」で、主人公・すずの声を演じたことは彼女のキャリアにおいて決定的な転機となった。日本アカデミー賞協会をはじめ国内外で絶賛されたあの声の演技は、アニメーションの枠組みを超えた普遍的な人間性を宿していた。
さらに、自身で脚本・監督・主演を務めた映画「Ribbon」では、コロナ禍における美大生の葛藤を描き出し、クリエイターとしての非凡な才能を世界に証明した。表現を声や体現だけに限定せず、作品構造そのものを生み出す視点を得たことが、現在の多角的な挑戦へと繋がっている。