本作を読み解く上で欠かせないのが、複雑極まるキャスト相関図だ。主人公の九条間人は、居酒屋のビルの片隅に事務所を構え、社会的に「害悪」とみなされる人物や反社会的勢力の弁護を引き受ける。その冷徹にしてドライなスタンスの裏には、何を秘めているのか。彼を取り巻く人間模様は、単なるビジネス上の関係にとどまらない。
九条のイソベン(居候弁護士)である烏丸真司は、正義感に燃えながらも九条の仕事ぶりに翻弄され、徐々に法の限界と現実の理不尽さを突きつけられていく。一方で、九条と深いパイプを持つ闇のフィクサーや、裏社会を裏で牛耳る壬生尊(みぶたける)らの存在が重厚な影を落とす。表の法廷で繰り広げられるやり取りと、裏で交わされる冷酷な金銭取引。キャスト同士の視線や一言ひとことのセリフに隠された裏の人間関係こそが、画面から目を離せない緊迫感を生み出している。